♪母にしてくれてありがとう~母の日に思う♪ [雑感(絵本)]
先回の続きになります・・・・
母の日にちなんだ絵本として講座でご紹介しました一冊
この絵本は、猫が主人公。しかも猫の語りでお話が進みます。
猫の家に赤ちゃんが生まれました。
今までは、お母さんは猫が優先。でも赤ちゃんが生まれた今は、
猫は置き去りにされてしまいます。ここでは、猫として登場して
いますが、実はこの猫ちゃんは、お兄ちゃんやお姉ちゃんの比喩です。
今までは、何でも最優先だったのに、下の子が生まれた途端に
我慢を強いられてしまう、辛い立場が、幼いお兄ちゃん、お姉ちゃん
ですね。読んでいて第三者的に言うと、このぎりぎりまで我慢をし
兄・姉として「いいよかしてあげる だいすきなおかあさんのおひざ」
なんて言ってる姿を見ると。
ほんとにいいの?我慢していない?
ここまでくると、手を差し伸べて抱きしめたくなってしまいます。
いいよ、いいよ、そんなに頑張らなくても~と。
「だけど だけど わたし まってるから あとでで いいから
ねえ、おかあさん ときどき わたしもだっこして
すこしで いいから だっこして」~それでいいんだよ♪
これは、たぶん心の声。でもこの絵本のおとうさん、おかあさんは
聞き逃しません。ちゃんと気が付いてくれて
最後の場面では、猫をおかあさんが抱き、下の赤ちゃんをおとうさんが
高い高いしている場面で終わります。
猫ちゃん(おにいちゃん、おねえちゃん)よかったねと、
環境的にやむを得ない場合がたくさんありますよね。
でも上の子が、限界に達する前に、少しでもいいから
上のお子さんにたっぷり向き合う時を儲けたいものですね。
うちも7月にかなちゃんに弟ができる予定です。
お兄ちゃんのかなちゃんに、大きな負担がいかないように
もちろんおかあさんが一番だけど
もうすぐおにいちゃんのかなちゃん~
=母の日にありがとう・感謝=
母に抱えきれないほどの感謝を
この上ない感謝です☆
大好きなローズの香りのオーデコロン☆
モクモクファームの手作りソーセージあれこれ☆
ささやかでも忘れずに、こうしてもらえることに
天然な母だけど、母にしてくれてありがとう
♪ふくはうち おにもうち♪ [雑感(絵本)]
2月3日は節分です☆
豆まきのために、子ども達と一緒に「鬼」を作りました~
今から子どもたちは、豆まきの時は、「鬼になりたい」と
節分と言えば、奇想天外な絵本があります・・・・
うひゃうひゃ笑えて幸せ感溢れる「真面目で律義な鬼と酒好きな福の神
お人よしの夫と豪快な妻が織りなす節分劇です。」
さてその絵本とは、
ふくはうち おにもうち
内田麟太郎作 山本孝絵 岩崎書店
普通なら「鬼は外、福は内」といくところですが、
このお話は「福は当然、うち」でも「鬼だってうち」というんですから・・・
一体全体どういうこと?
何やら外に感じる気配に男が戸をあけてみると、そこには凍えきった
鬼たちの姿。なんとも人のよい男は、「おにはそと」と追い払われ
雪の中で凍えている鬼たちを気の毒に思い、家へ引き入れます。
そして始まるは、酒盛りの宴。
そこへ男のおかみさんと子どもたちが戻り・・・・
やがて外にもれる楽しげなにぎやかさに魅かれやってきたのは福の神。
ところが鬼を見た、福の神はびっくり。即座に逃げ出そうとしましたが、
ここで俄然頑張ったのが貧乏にはこりごりのおかみさん☆
ここぞとばかりに福の神にしがみついて
「にげんといてー、いかんといてー、みすてんといてー」
おかみさんは、がしっと福の神に腕をからませ酒を勧めるは勧めるは、
到底逃げられようもないときた福の神☆
そのうち主人も鬼も福の神も子どもたちもおかみさんも
みんな仲良く笑って、踊って、楽しさいっぱい、幸せ一杯
さぁ、一つになったみんなの心の花がぱっと咲く
「ふくはーうち おにもーうち」
もうすぐ はるがくる。
日本古来から伝わる人々の幸せを祈る、節目節目の行事は、
「ふわふわ」は、心の幸せを表す言葉♪ [雑感(絵本)]
お部屋の中は、ユリのかぐわしい香りが広がっています。
ユリの花とくださった方からささやかな幸せと優しさを
村上春樹さんのいろんな顔⇒絵本ワールド
- 作者: シェル・シルヴァスタイン
- 訳 :村上 春樹
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2010/09/02
- メディア: ハードカバー
おおきな木は、出版されて35周年たちました・・
今回改めてあすなろ書房から村上さんの新訳で出版されました☆
最近1Q84がヒット、またたくさんの絵本の翻訳をなさっている
村上春樹さんが絵本について語っておられる行(くだり)を
ある絵本雑誌で拝見し、いたく感動しましたので少しご紹介します
「物語というのは、大人と子どもの『共通言語』となりうるものだと
僕は考えています~村上春樹~」
村上さんが小説を書かれる目的は、人がどちらに向かってどのように
歩いていくかを比喩し、表現することにあります。村上さんは、基本的に
大人向けの小説を書かれているわけですが、それは子ども向けの
もの語りとほとんど変わりはない。
もしそこに違いがあるとするならば、
大人は自らを励ましながら物語を読み
子どもは励まされながら物語を読む
ということでしょうとおっしゃっています~
また最後に書かれていたのが・・・
励ましてくれる熱源が「愛」であることは、どちらの場合に
おいても同じです。
村上さんの最新作の[1Q84」にも「おおきな木」にも作品を流れる
シンプルで美しい訳の絵本がたくさんあります☆
大人に人気で私も大好きな絵本作家のオールズ・バーグの翻訳も
数多くなさっており不思議な世界に大人も容易に引きずり込まれてしまいます。
また「ふわふわ」という絵本
ちょっと絵が変わっていますね・・・猫好きの村上さんとイラストレーターの安西水丸さんコンビの絵本です。
村上さんの愛する「ふわふわした年老いた雌猫のお話」です。
始まりは、「僕は、世界じゅうのたいていの猫が好きだけれど、
この地上に生きているあらゆる種類の猫たちのなかで、年老いた
おおきな雌猫が一番好きだ。」そして終わりもこの言葉で締めくくり。
村上さんのこのふわふわの猫に寄せる愛がわかります~
どのページにも安西さんが描かれた柔らかい毛並のふわふわ猫が出てきて、
村上さんのふわふわ猫に寄せる愛と幸せな場面が次々に出てきます
この絵本の中で一番好きな文章は、
「ぼくは学校から帰ると、いつもその猫といっしょに遊んだ。
そしてずいぶん多くのことを、いのちあるものにとって
ひとしく大事なことを、猫から学んだ。
幸せとは温かくて柔らかいことであり、それはどこまでいっても、
変わることはないんだというようなこと・・・たとえば」
絵本「ふわふわ~」は、
村上さんの個性的な独自の文体、日常や非日常・現実と非現実を
行き交う独特の世界観を「絵本」でもお楽しみいただけると思います