絵本「ふくしまからきた子」をまずは、手に取ってみてください☆ [絵本]
ふくしまからきた子
松本猛・松本春野 作 松本春野 絵 岩崎書店 出版社
サイン本ゲットです♪(もちろんわが愛する、子どもの本専門店の
みやがわ書店の店長橋村さんのお力で)
故いわさきちひろさんの息子さん松本猛さんとちひろさんのお孫さん
である松本春野さんの共著による絵本です。
みやがわ書店のブックだよりより転載
2001年の3.11以降、子どもを描く絵描きとして自分にできること、それを考え形にしていく作業をこの一年かけてやってきました。
事故後、私は自分の持ちうるツールをすべて使って、微力かもしれませんがこの事態に一石を投じたいと思いました。
唯一私にもわかること、
それは3.11以降、被災地の子どもたちが今まで通りの生活を送ることができなくなったという事実。
そして、その中で大きなストレスを抱えながらも、小さな人生がそれぞれの場所で続いているという事実です。
かわいい子どもを描けるという自負があります。
かわいい子どもを本当にかわいく描いて、
大人の読み手であれば「この子たちがこの先も声をあげて笑い、無限の夢を語り合い、元気に外を駆け回ることができる社会に」
と、切に願うような
子どもの読み手であれば、同じ子どもとして主人公の心に寄り添い、共感し、自分の未来を考えるきっかけになる
そんな絵本にできたらと制作に励みました。
2012.2.17絵本作家 松本春野
娘の春野と「ふくしまからきた子」を作りました。3.11を経験したあと、われわれに何ができるだろうかと娘と話していた時、絵本を作ろうということになりました。
私たちは、大量消費社会にどっぷりつかって、便利になるとことや豊かになることに、ほとんど疑問を感ずることなく生きてきました。しかし、昨年の原発事故は、現代社会の在り方を問い直すことを私たちに求めているのだと思います。
大人向きの原発に関する本はたくさんありますが、子どもが考えるきっかけになる本を作りたいと考えました。一方では、絵本作品として、家族というものを考え、人の心の優しさや悲しさや生きる歓びを描くことができればと思いました。
ささやかであっても、人間が自然と共生して生きる世の中をつくるために、この本が何らかの役割を果たせることを願っています。
2012年春 松本猛
血を分けたお子さんとお孫さんが共に力を合わせて作られた絵本です。
私があれこれ言うより、まず手に取って読んでいただければ、作者の
意図が手に取るようにおわかりいただけると思います。
お子様と共にぜひともお読みいただきたい一冊です。
「無限の可能性のある子ども達」に
安心安全はもとより希望と平和と愛と幸せを手渡したいですね。