「心の崩壊」の時代の救世主があったよ♪PART2 [本]
- 作者: 柳田 邦男
- 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/01/27
前回記事に引き続き、柳田邦男さんの「みんな、絵本から」の中で
柳田さんが特に強調しておられる
「心の崩壊の時代の救世主」のPART2について
記事を書かせていただきます。
「みんな、絵本から」引用
「救世主」を見つけた!こんな身近なところにあるではないか!
「救世主」とは絵本だ。私が、そう気が付いたのは、10年余り前のこと。
・TV・ゲームに加えて、ケータイ、PCが、人々の生活を変容させている。
・人間同士の生身の接触、肉声によるコミュニケーションを激減させた。
・子どもも大人も自己中心的になり、他者の悲しみや苦しみを思いやる
感性やいのちをいとおしむ感性が育たなくなってきた。
「心の崩壊」という巨大な地殻変動をくいとめる「救世主」は
「今、大人こそ絵本を!」
「絵本の読み聞かせ」
以上の2点は、 心の崩壊を防ぐ重要な鍵であり
素晴らしい効果をもたらす。
・人間は悲しいことに、便利で簡単で楽しいものを手にすると、たちまち
それにはまり込んで依存的になり、大事なものを切り捨ててしまって
いることにさえ、気づかなくなる。
・失ってならないものとは、人間の生身の接触であり、肉声による
コミュニケーションだ。その欠落は、子どもの人格形成に致命的な
ゆがみをもたらす危険性がある。
大人が変わらなければ、子どもは変わらない。大人が変われば、
子どもが変わる。大人たちよ、自らの意識改革、価値観の転換を
決意してほしい。“ケータイ・ネットより、絵本を!”
ケータイ・ネットは、悪いと思っていながら、私の生活の中にも
なくてはならないものとして根づいています。
ある程度、大人は、自分でコントロールできると思うのですが・・・・
しかしこれからの次世代を担う子どもたちの育ちに、
特に人間形成のゆがみや「心の崩壊」をもたらすという
柳田さんの警鐘を皆様はどのように受け止めてください
ましたでしょうか?
この本には、警鐘の内容が具体的に書かれています。
またその心の崩壊の救世主が絵本であるということも具体的に
書かれています。
30年近く絵本の啓蒙活動を行ってき私は、なるほどそうですと
言い切れます。絵本は、大人や子どもにとって欠かせない感性を
培ったり取戻したりするのには大変に重要な役割を果たしてくれます。
もちろん子どもに行う読み聞かせの効果は絶大
次回は柳田さんが言われる、読み聞かせの効果10か条を
お知らせしたいと思います。
柳田邦男さんの著作:
- 作者: 柳田 邦男
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)
- 作者: 柳田 邦男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/06
- メディア: 文庫