「心の崩壊」の時代の救世主があったよ♪PART1 [本]
- 作者: 柳田 邦男 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/27 メディア: 単行本
この本の作者柳田邦男さんのお話を何度か伺いました。
柳田さんのお話の中から絵本が人を人にするために、また絵本(本)が
人間関係を作る素になる役割があること等、絵本の存在価値、また果たす
役割の大きさの確信を深めてきました。
今回出版されたこの本の中にも絵本が子育てや、人の傍らにあることが、
みんな,絵本から引用
絵本や物語をたくさん読んでいると、
言葉や感性・感情が発達するとともに物語の文脈理解力も発達する。
物語の文脈理解力は、人間関係の文脈理解力につながる。
例えば~略~
お話をさせていただきます。
心の体験も同じで、子どもは、絵本や児童文学・本の登場人物の心情を
間接的に体験し自分の感性で感じとり心に残していきます。
すると自分に起きた人間関係の中にあの絵本で感じた感情だ
(間接体験)と仕舞い込んでいた引出から同じような感情を
引っ張り出し、直接的に応用(直接体験)します。
この間接体験が直接体験に応用される体験が大変に重要です。
そしてこの両者の体験を繰り返すことにより深い感性や感情を
育んで行くことになります。
また人の感情をおもんばかる力や感情をコントロールする力を
培って行くことにもなります
どんなに一生懸命生きたとしても、私の体験や考え方、心の在り様は
大したものではありません。しかし絵本(本)には多くの体験や感情、
またはそこを乗り越えていくプロセス等が素晴らしい文体で描かれて
います。私の力では到底教えられないことをお陰様で絵本や本は
わが子たちにたくさんもたらしてくれました。
また美しく的確な言葉で描かれていますので、考える力の基である
ボキャブラリー(言葉)が豊富になります。
今となっては、私の子育ての中に絵本(児童文学)があってよかったと
胸をなで降ろします。ですからぜひぜひ子育ての中に絵本を置いていた
だきたいのです。それから気が付いてみれば読み手の私も安らぎを得
実は育てられていたのだと絵本がある暮らしに感謝しています。
僭越ながら、今までにお話をさせていただき、実際に読み聞かせを実践
なさっているご家庭のお子さんは絵本や児童文学が大好きで、
人を思いやる心が育った、また豊富で思いもよらない言葉を
使う時がありビックリさせられる等という報告をよく受けます
「心が崩壊」した時代の救世主が絵本
柳田さんは、現代は「心が崩壊」した時代であるとおっしゃっています。
その「心が崩壊」した時代の救世主が絵本であると確信なさっています。
次回はそのお話を「PART2」として記事にさせていただきます