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うーーーん、やっぱり「完璧」って長続きしないね~♪☆♪ [雑感(詩)]

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花壇のお花が元気に咲いてますk-runrun.gif

多年草で毎年忘れずに顔を見せてくれます。

また来てくれたね・・・Thanks2.gif

そんな心安らぐひと時に茨木のり子(詩人)さん

エッセイを読んでいると耳寄りな情報がありましたimage110.gif

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一本の茎の上に  茨木のり子   筑摩書房

この中に吉野弘さんの祝婚歌(詩)ができた経緯やこの詩に寄せる

気持ち等が書かれていました。

また面白いことに奥様との夫婦喧嘩などのエピソードも

書かれており偉大なる詩人の素顔が明かされていて、

人間・吉野さんをとても近くに感じられ、

改めて大好きな詩「祝婚歌」(吉野 弘作)

ゆっくり読み返しました☆

祝婚歌をこれから書きたいと思うのですが、

その前に耳寄りな情報とは・・・・

この詩はとにかく結婚式に朗読されることが多く、

「使用料はいくら?・・・」と

聞かれることがあるわけです。そこで

「これは、ぼくの民謡みたいなものだから、この詩に限って

どうぞなんのご心配もなく」

と~吉野さんがお返事されたと言います♪

吉野さんの著作権に対する考え方のなんともふっと腹なこと、

その言葉を信じて今ここに改めまして全文を

掲載させていただきますnyanta_white10.gif

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祝婚歌  吉野 弘

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと

気付いているほうがいい

完璧をめざなないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風にふかれながら

生きているなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

             詩集「風が吹くと」より

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この詩は、若い人へのはなむけに書かれたものですが

少し年数を重ねた夫婦の胸に響く詩であるとも思います。

今や25年の銀婚式を迎えられない夫婦が五万といると

言われています。様々な理由がありますので、一概に

何が何でも夫婦は、最後まで添い遂げなければいけない

とは言い切れませんが・・・

この詩を初めて読んだ時の感動を思い出しながら、

いつ読んでも何回読んでも夫婦は、

こうある方が長続きするんだと、

すっと肩の力が抜けて行きます~大好きです・・この詩h-orange.gif

すぐそばに置いておきたい「詩」です~f_seedleaf.gif

本日も拙いブログにお越しいただき

       ありがとうございましたimage4205.gif

 


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